2012年10月16日火曜日

”肝臓いきいき教室” が開催されました

10月15日月曜日

みなさん、こんにちは。

朝晩は少し寒くなり、めっきり秋らしくなってきましたね。

甲陽病院前の稲穂-2012/10/2撮影-

 八ヶ岳南麓も稔りの季節を迎えました。”稔” 禾偏(のぎへん)は、稔った稲が原型だそうです。旁(つくり)は念じる。念じるは 心より望む です。

 努力して耕作して、豊作を念じるという意味が稔りにはあるんですね。

 水と米、野菜、そして文化があれば、充分幸せに暮らせると思います。来年こそ稲作にチャレンジしたいと思っています。

さて、肝臓いきいき教室 についてです。

 病気になったら、誰でも不安ですよね。
病気のことやこれから行われる検査や治療について、解らなければ不安はさらに募りますよね。

 そこで私たち医療スタッフが、患者さんを始め ご家族や一般の方々を対象に病気・検査・薬・食事・日常生活・医療制度・福祉など、その時々にテーマを決めて 勉強会 を開催しています。



 今回は、血液検査の見方 について 検査科の高杉さんが解説してくれました。

AST, ALT, T.Bil, Alb, PT, Plt, LDH, ALP, AFP, AFP-L3, PIVKA-II ・・・・

暗号ですよね。外来の時検査結果を受け取っても ??? ですよね。

そこで、検査値の意味するところを解説してくれました。

 当日使ったスライドは、外来待合室や6階病棟にファイルされていますので、参考にしてくださいね。

肝臓いきいき教室は、今後、肝臓だけでなく消化器や胆のうや膵臓のお話もしたいと思います。
題して ”お腹 いきいき” 教室 です。

”ぼちぼち元気で、長生き” を目指しましょう!


2012年9月19日水曜日

ILCA2012 旅行記

皆様のお蔭で”ILCA2012”の発表も無事に終了しました。

 関係各位の皆様、本当にありがとうございました。細やかではありますが、土産話ということで。


 今回は、河井先生, 隆久先生, 私の3人で参加しました。

 Asian Pacific Association for the Study of the Liver の single topic conference でモンゴルから帰国した新平先生と交代して出かけました。新平先生の報告は後日ね・・・

 事前準備を怠ったので、何と三者三様の旅立ちです。
河井先生は、羽田から北京、フランクフルト経由でベルリンへ 本人いわく安かったからと。
隆久先生は、成田からフランクフルト経由でベルリンへ これ王道。
僕は、もたもたしてて、フランクフルト経由が取れずミュンヘン経由でベルリンへ。



 とりあえず隆久先生と成田空港の京辰(今日立つ)で、旅の安全を祈願して乾杯!
この後、別々にベルリンを目指しました。

 日本とベルリンは、7時間の時差があります。日本を出て約16時間、ベルリンのホテルに到着しました。「無事に着いたね、まずは良かった」と隆久先生と乾杯。1日目の夜は更けていきました。
河井先生は僕らより2時間遅れて到着。なんと丸24時間かかったそうです。



 さあ、何種類のビールが出てくるでしょう?とにかくビールが安くて美味しいことは。間違いなしです。早くもビールっ腹になっちゃうよぉ・・・・

 翌日、POTSDAMまで足を延ばし観光してきました。日頃の行いが良いためか?快晴に恵まれました。ただし、もう秋。気温は15度前後で少し肌寒いぐらいでした。

 まず訪れたのが、Schloss Sanssouci サンスーシー宮殿です。フリードリッヒ大王の夏の別荘として1750年頃に建てられたそうです。




 ブドウ畑が段々になった丘の上に建つロココ調の黄色い宮殿です。丘の下から見上げると、ちょうどブドウ畑の緑の上に、あたかも黄色い花のように設計されています。



 宮殿に似合うかどうかは別として、晴天に恵まれた社員旅行をEnjoyしている男三人組です。



 次は、ツェツィーリエンホーフ宮殿です。1945年7月下旬に、ポツダム会議の会場となった場所です。比較的新しく1917年ホーエンツオレルン家の宮殿として建てられました。湖に面した庭に、英国風の山荘という雰囲気の宮殿です。


 

 米、英、ソビエトの三首脳が議論した大会議場の重厚さは、歴史の重みを私たちに伝えてくれます。

 悲しいかな、日本が一億総玉砕と騒いでいる頃、勝ち組による一部の勝ち組(中国等は入っていない)のための分捕り外交が行われていたんですね。もちろん夜はパーティーでの社交も毎晩のようにあったそうです。




 もっと早く、終戦の決断をしていれば、もっと被害は抑えられたはずです。そもそも身の丈を考え、侵略戦争を行わなければ、子孫を困惑させずに済んだのです。

 中庭にはソビエト(東ドイツ)統治の名残で Red Star が花壇で表現されています。戦争の悲惨さを敗戦国民として、十分に体験できました。

 さて、気を取り直して前に進みましょう。ベルリン市内に戻ってきました。お腹もすいたのでランチにしましょう。



 典型的なドイツ料理屋さんに入りました。まずは「Ein Prosit ! さあ、乾杯」
ベルリン名物のアイスバイン(豚肉の煮込み料理)と肉団子を頂きました。とにかく安くて美味しい!

 さあ、お腹も満たされたし、少し歩いてホテルに帰ろう!

戦勝記念塔が見えてきました。さすが大陸だね、争いが絶えないね。デンマーク戦争、オーストリア戦争、フランス戦争の戦勝を祝って1873年に建てられたそうです。


 塔の上には勝利の女神ビクトリアが祀られています。


女神ビクトリアに見とれる東洋人二人。車に気を付けてね。あんまり車道に出ると轢かれちゃうよ!


ビクトリアは片思いで終わりました。ベルリン市内はもうすっかり秋のたたずまいです。ホテルに向かって男三人そぞろ歩きしました。



2012年9月17日月曜日

ILCA2012 



International Liver Cancer Association Annual ConferenceがBerlinで開催されました。

当科からは、河井先生, 隆久先生そして小尾が発表しました。

河井先生は、門脈腫瘍浸潤のある患者さんにおける食道静脈瘤破裂に関する検討結果を発表しました。破裂後の予後を決めるのは、腫瘍因子ではなく肝機能でした。ですから例え腫瘍が門脈に浸潤していても、諦めないで積極的に破裂予防処置をしましょう、という結論です。

隆久先生は、脳転移の解析結果を発表しました。肝癌は主に血液を介して転移します。遠隔転移の頻度では肺、骨、副腎、脳の順ですが、誰が脳転移を起こしやすいか?検討したところほぼ全例で肺転移があることが判明しました。肺転移のある患者さんは脳転移のチェックをして早期発見、早期治療に努めましょうという結論です。

私はk動注化学療法の検討結果を発表しました。動注化学療法は、抗がん剤が効くか効かないかで予後が全く違います。誰が効きやすいか検討したところ門脈に腫瘍が浸潤している、血小板数が12万以下、C型肝炎の患者さんで、腹水がない、肝外転移のない患者さんが効きやすいという結論です。



河井先生、隆久先生の演題はイー・ポスター発表です。写真のように、液晶パネルが設置され画面にタッチして、もしくはキーワードで検索して自由にポスターを見られるシステムです。比較的会場が広く、御覧のようにコミュニケーションもできます。これなら良いかも・・・


私は、幸か不幸か口演でした。口演35題中日本からは近畿大の工藤先生と私の2題だけです。日本の肝癌診療を世界の先生に解って頂けるよう努力しました。いろいろな方々のおかげで発表できました。この場をお借りして感謝申し上げます。


2012年8月7日火曜日

はな火の日 神明の花火大会

今日は花火の日です。

毎週火曜日は、北杜市立甲陽病院と山梨県立中央病院での診療のため山梨にいます。

甲府駅で”神明の花火大会”のポスターが目に留まりました。


丁度、今晩開催です。県下一の花火大会です。仕事を終わらせ会場に向かいました。

会場となる市川大門は、和紙と花火が特産です。武田信玄の時代から狼煙の生産を行って、発展しました。江戸時代は日本三大花火に数えられていたそうです。

日中の暑さが嘘のように、会場となる河原には、爽やかな風が吹き、日も沈むと一層涼しくなります。また都心とは違い、日没につれ真っ暗になります。


河川敷に集まった人々、暗くなるのを待ちわびています。


だいぶ暗くなってきました。鳳凰連山が背景です。日没とともに辺りは真っ暗になります。ネオンも少なく高い建物もありません。純粋に花火が楽しめます。

 お待たせしました。花火大会の始まりです。神明の花火大会、出だしはいきなり二尺玉です!
玉の直径60cm、重さ50kgだそうです。この巨大な花火玉が、ドンッという鈍い音とともに夜空に打ちあがりました。ヒューゥーという音とともに人魂のように真っ赤になって、これでもかとグングン上ります。

 そして炸裂しました。ドバーン!って感じです。重低音を伴った爆音が大地を震わせます。そして裏山から音が共鳴し大迫力です。


 二尺玉が炸裂した瞬間です。これから大輪はどんどん広がりました。その直径は何と500mに及ぶそうです。


大輪が観客席を覆うように降り注いできました。最後のチリチリチリという音が耳元で聞こえます。まるで花火の中にいるような感じです。さすが二尺玉、ど迫力です!

 今夜は、爽やかな夜風にも恵まれ、全く暑くありません。花火の煙も、程よく流れて最高のコンディションです。

 スターマインや競技花火などに続いて、メッセージ花火というのがありました。これは個人がメッセージを添えてスポンサーになるという企画です。アナウンサーが個人のメッセージを熱っぽく読んでくれます。その後、花火が打ちあがるというものです。

 中には、毎年プロポーズもあるそうです。今年はプロポーズのメッセージ花火が5発(5組)ありました。数年前のここ(花火大会)で出会い、愛を育んで、出会ったこの花火大会で結婚を申し込むという、微笑ましい話です。


花火師さんも洒落たもんで、ハート型の花火を上げて、二人の愛を盛り上げます。会場全体から「結婚しろよー」とか「おめでとうー」とかシュプレヒコールがさらに盛り上げます。だから、プロポーズの成功率は100%らしいですよ。

その後も色とりどりの花火が夏の夜空に舞いました。周囲が暗いため、色彩や明暗の幅が広いこと、そして山々に響き渡る重低音と、最後のチリチリチリという散り際の微細な音まで堪能できます。

往復の電車(甲府から身延線で25分)が、東京のラッシュアワー並ですが、機会があれば是非皆さまもお越しください。毎年花火の日(8月7日)に開催だそうです。
何枚か花火のお土産です。(花火に夢中であまり撮れませんでしたが・・)





2012年8月6日月曜日

生物の掟 地球の掟

暑中お見舞い申し上げます!

 ご無沙汰してすいません。皆様お元気でしたか?

春から夏にかけて、学会(医者の勉強会)や研究会が沢山ありましたので、その報告はおいおいしますね。

 さて、みなさん、体調管理はいかがですか?

最近は、空調設備の発達により、年中快適な温度に設定され(莫大な電力消費のもと)ています。

 窓が開かない設計になっている電車や建物、そして開けようとしない人々。毎朝初電で通勤していますが、数名しか乗っていない電車も、冷房ギンギンです。今年は節電目標が無いからでしょうか?

 ご承知のように、人間は恒温動物です。体温は常に36℃に保たれています。だから暑いときは発汗して気化熱を利用して体温を冷却します。欲望の赴くまま快適を追及していたら、やがて恒温維持が上手く出来なくなってしまうと思うんです。生物の掟で、使わなければ退化するもんね。

 空調の整った部屋で、夜なのに明るくして、テレビに夢中もいいけど・・・一人ぐらい反抗してもいいでしょ・・って訳で、僕は早寝早起きを夏の課題としました。

 仕事に追われ、ストレス三昧。体は都会生活で鈍りきっています。体が訴えている悲鳴(倦怠感)は、酒を飲んで忘れようとして、さらに体調不良に追い打ちをかけているんですよね。

 人生、間違いなく1回限りです。どう使うのも自分の自由です。でも、やはり健康は大切です。自分の体は、自分で守らなければ、誰も守ってくれません。というわけで、時々リセットボタンを押しましょう。大丈夫、いかなる時でも、心がけ一つで未来は変えられます。実際、脳梗塞で倒れた患者さんで、自らの頑張りと工夫で日常生活を取り戻した姿を目の当たりにしました。

 あきらめないこと、日々の心がけ で、健康が手に入る。運命を変えることより凄いと思います。

てなわけで、サボりがちだった早朝ジョギング再開しましたよ。ロンドンのシティを走るマラソン選手を見て、僕も街の中を走りたくなっちゃいました。

 踵から着地して、足の平で大地を感じ、つま先で蹴る を意識して走りました。人間は動物です。適度に体を動かし野生に帰らないと・・ね!吹き出る汗が爽快です。冷房で出番が無かった汗腺が全開で働いています。最高だぜ!

 今朝は、銀座往復コース(3.28マイル)ですが、わずか40分ちょっとのジョギングで800ml(体重前後で-800gだったので)の水分が、体から飛び出していきました。シャワーを浴びてもひとっきり汗が止まりません。うん、錆びきった体が燃えていることが実感できました。

 人間は動物です。生物の掟に従わないと必ずしっぺ返しを食らいます。自分の体(健康)は、自分で守るしかありません。ほとんどの成人病は、自分で防げます。ただし欲望との戦いですが・・
 もし地球の神様があなただったらどっちを長生きさせますか?倹しく環境に負担をかけないで生物と、傍若無人に環境を破壊しカロリーを大量に摂取する生物と。

 やっぱり、上手く出来ているんですね。

 そして、もう一つ、67年前の今日、広島に原子力爆弾が投下された日です。

 いかなる理由があれ、人類が人類を殺し合う戦争は許されません。特に、この日、午前8時15分、原子力爆弾がさく裂した下には、女性や子供、お年寄り達の日常生活があったのです。非戦闘員を何十万人も殺したのです。如何なる理由があったにせよ戦争を行った日本、そして連合国は決して許されません。同じ間違いを起こさないようにしなければなりません。

 マンハッタン計画(原子力爆弾製造)のリーダーであったOppenheimer(オッペンハイマー)博士は、原子力爆弾投下の現実を見て、The physicists have known sin and this is a knowledge which they cannot lose.(科学者は罪を知った)と。科学者だけではないと思うんですよね。The physicistsをThe humanと言い換えた方が良いでしょう。


 とても難しいかも知れませんが、彼はその解決方法を示してくれています。


The peoples of the world must and shall be one, or else they shall inevitably destroy each other. 


これが生物の掟、地球の掟だと思います。


2012年4月25日水曜日

第98回日本消化器病学会総会



2012年4月19日木曜日から21日土曜日まで、新宿の京王プラザホテルにおいて第98回日本消化器病学会総会が開催されました。



 学会は、主に春と秋に開催されます。週末に開催されることが多いため、木曜日や金曜日の外来が休診になることが多く、患者さんにはご迷惑をおかけしています。

 学会は、学術交流勉強の場です。 

 自分たちのやってきた治療成績をまとめ、他流試合を行うことによって、実績を検証することが出来ます。

 また新しい治療法や疾患概念を学ぶこともできます。

 ですから、日本全国から会員が集うわけです。さらに交流することによって、仲間が増えてお互いに頑張れるのです。僕らのような小さな病院に勤める勤務医は、病院の外に出て常に刺激を受けないと腐ってしまいます。

 学会で休診になることもありますが、結果として皆様のお役にたてるので許してくださいね。

 さて、今回の総会では、肝癌のポスターセッションで司会を担当させていただきました。

 今回の総会は、初の試みとして”電子ポスター”でした。

「どんな風になるんだろう?」と思っていましたが、ポスターを掲示板ではなくPCで閲覧するというスタイルでした。

 従来のポスター発表は、大きな模造紙にデータを記載し、体育館みたいな広いホールにずらっと並べて掲示してありました。ちょうど小学校の頃の夏休み自由研究発表を思い出して頂ければいいかと思います。

 如何にして、自分のポスターの前で立ち止まってもらうか、せっかく発表しているんだから見てもらってナンボです。ですから、タイトルから内容まで、解り易く、他の先生の興味を引くように工夫しています。

 学会の講演をずーっと座って聞いていると体が鈍ります。コーヒー片手に、ポスターを眺めながら大きな会場をぐるぐる歩くことが、知識の吸収や新たな発見につながり運動にもなります。お世話になっている先生方や後輩、そして友人たちに会える社交場でもあります。



 写真は、初の試みの電子ポスター会場です。机にPCが並んで、PC相手に寡黙にパチパチ。従来のポスターと併用の方が良いかなと思いました。

 今回の学会で、八島陽子先生第25回日本消化器病学会奨励賞を授与されました。八島先生が、東大病院 消化器内科において、研究して発表した仕事です。生命に危険のある重篤な病気、急性膵炎は、すい臓がただれ、体を構成する蛋白質や脂肪を溶かす物質がすい臓から漏れ出す病気です。そのため内臓脂肪が多いほど、急性膵炎の重症例が多いことを証明した論文です。


写真は授賞式の八島先生です。

これからも皆で力を合わせ頑張ります。

2012年4月16日月曜日

肝臓いきいき教室を開催しました

今回は、栄養科の担当です。

”肝臓病の食事の注意点”というお話をしました。

最近メタボ肝がんが増えています。太っていると、同じ肝炎でも発がんし易いですし、再発もし易いです。

いかに、美味しくカロリーを抑えるか? 難問ですね。

あと、腹水や浮腫がある場合は、塩分を抑えることになるんですが・・・和食は案外、塩分が濃いんですよね。

今回、栄養士さんに宿題を出しました。美味しく食べて、減塩低カロリーのメニューを開発すること。

う~ん、楽しみ。しかも試食付にしてもらったから・・・次回の栄養科担当が楽しみですね。


今日の肝臓いきいき教室からの一コマ



ちょっと、栄養士さん緊張してますね?
リラックス、リラックスねっ!


 ちょっとした工夫が良いみたい。
次回は試食付ですよ!是非、来てね!


 意外とあるのんです漬物の塩分が。


飲み物の中に含まれる糖分です。砂糖に換算するとこんなにあります。
意外とあるんです!糖分が!!



肝臓いきいき教室は、各季節1回ぐらいの頻度で、病院各スタッフが持ち回りで講師となり、肝臓病を中心に、病気のこと、日常生活のこと、治療のこと、検査のことなど、出来るだけ解り易く解説していきます。

もちろん誰でも参加出来て無料です。お誘い合わせて是非参加してみて下さいね。