2012年4月25日水曜日

第98回日本消化器病学会総会



2012年4月19日木曜日から21日土曜日まで、新宿の京王プラザホテルにおいて第98回日本消化器病学会総会が開催されました。



 学会は、主に春と秋に開催されます。週末に開催されることが多いため、木曜日や金曜日の外来が休診になることが多く、患者さんにはご迷惑をおかけしています。

 学会は、学術交流勉強の場です。 

 自分たちのやってきた治療成績をまとめ、他流試合を行うことによって、実績を検証することが出来ます。

 また新しい治療法や疾患概念を学ぶこともできます。

 ですから、日本全国から会員が集うわけです。さらに交流することによって、仲間が増えてお互いに頑張れるのです。僕らのような小さな病院に勤める勤務医は、病院の外に出て常に刺激を受けないと腐ってしまいます。

 学会で休診になることもありますが、結果として皆様のお役にたてるので許してくださいね。

 さて、今回の総会では、肝癌のポスターセッションで司会を担当させていただきました。

 今回の総会は、初の試みとして”電子ポスター”でした。

「どんな風になるんだろう?」と思っていましたが、ポスターを掲示板ではなくPCで閲覧するというスタイルでした。

 従来のポスター発表は、大きな模造紙にデータを記載し、体育館みたいな広いホールにずらっと並べて掲示してありました。ちょうど小学校の頃の夏休み自由研究発表を思い出して頂ければいいかと思います。

 如何にして、自分のポスターの前で立ち止まってもらうか、せっかく発表しているんだから見てもらってナンボです。ですから、タイトルから内容まで、解り易く、他の先生の興味を引くように工夫しています。

 学会の講演をずーっと座って聞いていると体が鈍ります。コーヒー片手に、ポスターを眺めながら大きな会場をぐるぐる歩くことが、知識の吸収や新たな発見につながり運動にもなります。お世話になっている先生方や後輩、そして友人たちに会える社交場でもあります。



 写真は、初の試みの電子ポスター会場です。机にPCが並んで、PC相手に寡黙にパチパチ。従来のポスターと併用の方が良いかなと思いました。

 今回の学会で、八島陽子先生第25回日本消化器病学会奨励賞を授与されました。八島先生が、東大病院 消化器内科において、研究して発表した仕事です。生命に危険のある重篤な病気、急性膵炎は、すい臓がただれ、体を構成する蛋白質や脂肪を溶かす物質がすい臓から漏れ出す病気です。そのため内臓脂肪が多いほど、急性膵炎の重症例が多いことを証明した論文です。


写真は授賞式の八島先生です。

これからも皆で力を合わせ頑張ります。

2012年4月16日月曜日

肝臓いきいき教室を開催しました

今回は、栄養科の担当です。

”肝臓病の食事の注意点”というお話をしました。

最近メタボ肝がんが増えています。太っていると、同じ肝炎でも発がんし易いですし、再発もし易いです。

いかに、美味しくカロリーを抑えるか? 難問ですね。

あと、腹水や浮腫がある場合は、塩分を抑えることになるんですが・・・和食は案外、塩分が濃いんですよね。

今回、栄養士さんに宿題を出しました。美味しく食べて、減塩低カロリーのメニューを開発すること。

う~ん、楽しみ。しかも試食付にしてもらったから・・・次回の栄養科担当が楽しみですね。


今日の肝臓いきいき教室からの一コマ



ちょっと、栄養士さん緊張してますね?
リラックス、リラックスねっ!


 ちょっとした工夫が良いみたい。
次回は試食付ですよ!是非、来てね!


 意外とあるのんです漬物の塩分が。


飲み物の中に含まれる糖分です。砂糖に換算するとこんなにあります。
意外とあるんです!糖分が!!



肝臓いきいき教室は、各季節1回ぐらいの頻度で、病院各スタッフが持ち回りで講師となり、肝臓病を中心に、病気のこと、日常生活のこと、治療のこと、検査のことなど、出来るだけ解り易く解説していきます。

もちろん誰でも参加出来て無料です。お誘い合わせて是非参加してみて下さいね。

2012年4月13日金曜日


肝臓いきいき教室のお知らせ

16曜日

午後時から

杏雲堂病院 地下1階の食堂にて開催

予約不要、誰でも参加できます。もちろんタダ!

今回のテーマは”肝臓病の食事”です

肝臓は体に必要な蛋白質を作ったり、
不要な物質を分解したりしています。

だから肝臓栄養は、密接な関係があるんです

メタボは、脂肪肝になりますし、脂肪炎症、さらにガンをつくることもあります

まさに医食同源です

是非、この機会をご活用くださいね

お待ちしております




2012年4月2日月曜日

平成24年度の幕明けです。

平成24年4月1日 日曜日

皆さん、こんにちは。

昨日は、春の嵐でしたが、今日は快晴でしたね。

雲堂病院のも本日満開です。

「今年度も今日の天気のような素晴らしい1年になりますように・・・」

満開の杏の花を見上げながらお祈りしました。

昨年度1年間、帝京大学溝の口病院から研修に来てくれた梶山祐介先生が、逞しく成長し大学病院に戻られました。大学病院では、当科で学んだことと、持ち前の実直で穏やかな性格を生かし、診療や研究そして後輩の育成に全力投球してくれることでしょう。今後の活躍が楽しみです。

爽やかな休日、春の陽光に誘われ浅草まで隅田川テラスをジョギングしました。

両国橋の中央から、浅草方面を写しました。写真右端の高速道路下が河川敷公園となっています。信号も車もいない、春のうららの隅田川コースです。気持ちよかったーぁ!

 さあ、新年度、新学年、新年度の始まりです。生物も新しい息吹を始めます。

やはりこの時期に新年度が始まらなとね・・・。欧米が全ての基準ですか?

日本には日本の良さがあります。古くから培った日本の風習を、さした議論もなく捨て去るのはもったいないと思いますよ。

 文化は、其処に住んでいるが創ります。その土地の自然環境に育まれ、長い歳月をかけて継承され、成長します。

その土地の独自文化が効率の追求だけで無くなってしまうことが良いことでしょうか?欧米諸国が9月新学年開始なら、その時間差を利用して、お互いの文化を学べば良いと思います。

その国の文化を知ること、尊重することは、相互理解に不可欠と思います。

 明治維新で捨て去られた貴重な日本文化が里帰りしています。近日中に上野に出向き堪能したいと思います。

 新学年、新学期の始まりから、脱線しましたが、今年度も素晴らしい1年にしましょうね。

新しい未来を、一緒に築きましょう!