学会は、主に春と秋に開催されます。週末に開催されることが多いため、木曜日や金曜日の外来が休診になることが多く、患者さんにはご迷惑をおかけしています。
学会は、学術交流や勉強の場です。
自分たちのやってきた治療成績をまとめ、他流試合を行うことによって、実績を検証することが出来ます。
また新しい治療法や疾患概念を学ぶこともできます。
ですから、日本全国から会員が集うわけです。さらに交流することによって、仲間が増えてお互いに頑張れるのです。僕らのような小さな病院に勤める勤務医は、病院の外に出て常に刺激を受けないと腐ってしまいます。
学会で休診になることもありますが、結果として皆様のお役にたてるので許してくださいね。
さて、今回の総会では、肝癌のポスターセッションで司会を担当させていただきました。
今回の総会は、初の試みとして”電子ポスター”でした。
「どんな風になるんだろう?」と思っていましたが、ポスターを掲示板ではなくPCで閲覧するというスタイルでした。
従来のポスター発表は、大きな模造紙にデータを記載し、体育館みたいな広いホールにずらっと並べて掲示してありました。ちょうど小学校の頃の夏休み自由研究発表を思い出して頂ければいいかと思います。
如何にして、自分のポスターの前で立ち止まってもらうか、せっかく発表しているんだから見てもらってナンボです。ですから、タイトルから内容まで、解り易く、他の先生の興味を引くように工夫しています。
学会の講演をずーっと座って聞いていると体が鈍ります。コーヒー片手に、ポスターを眺めながら大きな会場をぐるぐる歩くことが、知識の吸収や新たな発見につながり運動にもなります。お世話になっている先生方や後輩、そして友人たちに会える社交場でもあります。
写真は、初の試みの電子ポスター会場です。机にPCが並んで、PC相手に寡黙にパチパチ。従来のポスターと併用の方が良いかなと思いました。
今回の学会で、八島陽子先生が第25回日本消化器病学会奨励賞を授与されました。八島先生が、東大病院 消化器内科において、研究して発表した仕事です。生命に危険のある重篤な病気、急性膵炎は、すい臓がただれ、体を構成する蛋白質や脂肪を溶かす物質がすい臓から漏れ出す病気です。そのため内臓脂肪が多いほど、急性膵炎の重症例が多いことを証明した論文です。
写真は授賞式の八島先生です。
これからも皆で力を合わせ頑張ります。