2012年8月7日火曜日

はな火の日 神明の花火大会

今日は花火の日です。

毎週火曜日は、北杜市立甲陽病院と山梨県立中央病院での診療のため山梨にいます。

甲府駅で”神明の花火大会”のポスターが目に留まりました。


丁度、今晩開催です。県下一の花火大会です。仕事を終わらせ会場に向かいました。

会場となる市川大門は、和紙と花火が特産です。武田信玄の時代から狼煙の生産を行って、発展しました。江戸時代は日本三大花火に数えられていたそうです。

日中の暑さが嘘のように、会場となる河原には、爽やかな風が吹き、日も沈むと一層涼しくなります。また都心とは違い、日没につれ真っ暗になります。


河川敷に集まった人々、暗くなるのを待ちわびています。


だいぶ暗くなってきました。鳳凰連山が背景です。日没とともに辺りは真っ暗になります。ネオンも少なく高い建物もありません。純粋に花火が楽しめます。

 お待たせしました。花火大会の始まりです。神明の花火大会、出だしはいきなり二尺玉です!
玉の直径60cm、重さ50kgだそうです。この巨大な花火玉が、ドンッという鈍い音とともに夜空に打ちあがりました。ヒューゥーという音とともに人魂のように真っ赤になって、これでもかとグングン上ります。

 そして炸裂しました。ドバーン!って感じです。重低音を伴った爆音が大地を震わせます。そして裏山から音が共鳴し大迫力です。


 二尺玉が炸裂した瞬間です。これから大輪はどんどん広がりました。その直径は何と500mに及ぶそうです。


大輪が観客席を覆うように降り注いできました。最後のチリチリチリという音が耳元で聞こえます。まるで花火の中にいるような感じです。さすが二尺玉、ど迫力です!

 今夜は、爽やかな夜風にも恵まれ、全く暑くありません。花火の煙も、程よく流れて最高のコンディションです。

 スターマインや競技花火などに続いて、メッセージ花火というのがありました。これは個人がメッセージを添えてスポンサーになるという企画です。アナウンサーが個人のメッセージを熱っぽく読んでくれます。その後、花火が打ちあがるというものです。

 中には、毎年プロポーズもあるそうです。今年はプロポーズのメッセージ花火が5発(5組)ありました。数年前のここ(花火大会)で出会い、愛を育んで、出会ったこの花火大会で結婚を申し込むという、微笑ましい話です。


花火師さんも洒落たもんで、ハート型の花火を上げて、二人の愛を盛り上げます。会場全体から「結婚しろよー」とか「おめでとうー」とかシュプレヒコールがさらに盛り上げます。だから、プロポーズの成功率は100%らしいですよ。

その後も色とりどりの花火が夏の夜空に舞いました。周囲が暗いため、色彩や明暗の幅が広いこと、そして山々に響き渡る重低音と、最後のチリチリチリという散り際の微細な音まで堪能できます。

往復の電車(甲府から身延線で25分)が、東京のラッシュアワー並ですが、機会があれば是非皆さまもお越しください。毎年花火の日(8月7日)に開催だそうです。
何枚か花火のお土産です。(花火に夢中であまり撮れませんでしたが・・)





2012年8月6日月曜日

生物の掟 地球の掟

暑中お見舞い申し上げます!

 ご無沙汰してすいません。皆様お元気でしたか?

春から夏にかけて、学会(医者の勉強会)や研究会が沢山ありましたので、その報告はおいおいしますね。

 さて、みなさん、体調管理はいかがですか?

最近は、空調設備の発達により、年中快適な温度に設定され(莫大な電力消費のもと)ています。

 窓が開かない設計になっている電車や建物、そして開けようとしない人々。毎朝初電で通勤していますが、数名しか乗っていない電車も、冷房ギンギンです。今年は節電目標が無いからでしょうか?

 ご承知のように、人間は恒温動物です。体温は常に36℃に保たれています。だから暑いときは発汗して気化熱を利用して体温を冷却します。欲望の赴くまま快適を追及していたら、やがて恒温維持が上手く出来なくなってしまうと思うんです。生物の掟で、使わなければ退化するもんね。

 空調の整った部屋で、夜なのに明るくして、テレビに夢中もいいけど・・・一人ぐらい反抗してもいいでしょ・・って訳で、僕は早寝早起きを夏の課題としました。

 仕事に追われ、ストレス三昧。体は都会生活で鈍りきっています。体が訴えている悲鳴(倦怠感)は、酒を飲んで忘れようとして、さらに体調不良に追い打ちをかけているんですよね。

 人生、間違いなく1回限りです。どう使うのも自分の自由です。でも、やはり健康は大切です。自分の体は、自分で守らなければ、誰も守ってくれません。というわけで、時々リセットボタンを押しましょう。大丈夫、いかなる時でも、心がけ一つで未来は変えられます。実際、脳梗塞で倒れた患者さんで、自らの頑張りと工夫で日常生活を取り戻した姿を目の当たりにしました。

 あきらめないこと、日々の心がけ で、健康が手に入る。運命を変えることより凄いと思います。

てなわけで、サボりがちだった早朝ジョギング再開しましたよ。ロンドンのシティを走るマラソン選手を見て、僕も街の中を走りたくなっちゃいました。

 踵から着地して、足の平で大地を感じ、つま先で蹴る を意識して走りました。人間は動物です。適度に体を動かし野生に帰らないと・・ね!吹き出る汗が爽快です。冷房で出番が無かった汗腺が全開で働いています。最高だぜ!

 今朝は、銀座往復コース(3.28マイル)ですが、わずか40分ちょっとのジョギングで800ml(体重前後で-800gだったので)の水分が、体から飛び出していきました。シャワーを浴びてもひとっきり汗が止まりません。うん、錆びきった体が燃えていることが実感できました。

 人間は動物です。生物の掟に従わないと必ずしっぺ返しを食らいます。自分の体(健康)は、自分で守るしかありません。ほとんどの成人病は、自分で防げます。ただし欲望との戦いですが・・
 もし地球の神様があなただったらどっちを長生きさせますか?倹しく環境に負担をかけないで生物と、傍若無人に環境を破壊しカロリーを大量に摂取する生物と。

 やっぱり、上手く出来ているんですね。

 そして、もう一つ、67年前の今日、広島に原子力爆弾が投下された日です。

 いかなる理由があれ、人類が人類を殺し合う戦争は許されません。特に、この日、午前8時15分、原子力爆弾がさく裂した下には、女性や子供、お年寄り達の日常生活があったのです。非戦闘員を何十万人も殺したのです。如何なる理由があったにせよ戦争を行った日本、そして連合国は決して許されません。同じ間違いを起こさないようにしなければなりません。

 マンハッタン計画(原子力爆弾製造)のリーダーであったOppenheimer(オッペンハイマー)博士は、原子力爆弾投下の現実を見て、The physicists have known sin and this is a knowledge which they cannot lose.(科学者は罪を知った)と。科学者だけではないと思うんですよね。The physicistsをThe humanと言い換えた方が良いでしょう。


 とても難しいかも知れませんが、彼はその解決方法を示してくれています。


The peoples of the world must and shall be one, or else they shall inevitably destroy each other. 


これが生物の掟、地球の掟だと思います。