2011年3月20日日曜日

50Hzと60Hzの壁と

震災後、東京では徹底した節電が行われています。やっと暗い中での仕事に慣れ、太陽の恵みに感謝して過ごしています。
夜のネオンも消え、気付いたのが、わずかな電燈の暖かさです。

昨日は、息子の小学校卒業式でした。時節柄、原点にもどり質素な式でした。当初企画されていた謝恩会も中止されました。しかし最後の記念撮影終了後、学校の中庭に集まった子供たちが即興で仰げば尊しを合唱しました。そこには強制ではない、子供たちの自主的な感謝の気持ちが込められ、心に沁みる歌声でした。
彼らなら力強くかつ思いやりのある青年に育ってくれることでしょう。

以前より予定していた九州(お彼岸の墓参り)に向かうため、昨晩遅くに大阪に着きました。大阪には震災前の東京がありました。私達が気付かなかった(当たり前とさえ思っていた)光の洪水と物に溢れていました。コンビニには、過剰に作られ売れ残った惣菜や弁当が、眩しい光の下で破棄されるのを待っていました。

“これでいいのか?”

間違えた方向に進みすぎた現代社会に大きな舵取りをする時がきました。

“本当に大切なことは何か?”考えさせられました。


リビアに米英仏が攻撃を開始したそうです(今朝のニュース)。
懸命の作業が続く福島原発が核の恐ろしさを教えてくれたでしょう。予測不能の巨大地震と逃げ切れなかった巨大津波が自然災害に立ち向かう私たちの弱さと命の尊さを教えてくれたでしょう。
理由はともかく再び人間が人間を攻撃して殺し合い破壊し合っています。

自然災害や病気の克服、貧困の解消と紛争の解決など、人類はその英知と力をどこに向けるべきなのか?

“何が大切なのか?”

今夜一緒にろうそくの明かりの下で考えませんか?

2011年3月18日金曜日

がんになったら手にとるガイド

みなさん、こんにちは。

国立がん研究センターがん対策情報センターより、がんに関する情報をまとめた冊子「患者必携」が発行されました。


いつまでも健康で長生きしたいのは、全ての人々の願いだと思います。
しかし統計によりますと約半数の方々ががんになります。

ある日突然、「がんです」と宣告されると、誰もが不安になると思います。
「これからどうすれば良いの?」「誰に相談すればいいの?」

そんな疑問に答えてくれる一冊がこの冊子”患者必携 がんになったら手にとるガイド”です。

がんと言われた時 どのように受け止めたらいいの?
がんとの向き合い方は?
経済的負担や支援はどうなっているの?
病気のこと、詳しく知りたい!
日常生活は何に気をつけたらいいの?
先輩患者さんからのアドバイス

このような構成です。まさに”患者必携”です。ぜひ手にとって参考にしてみて下さいね。

抜粋版(患者さんのしおり)をご覧ください。










以上です。

患者必携 がんになったら手にとるガイド”は、リンク先でダウンロードできるほか学研電子ストアでもダウンロードできます。
全国の書店でも、3月1日より発売中(定価1,260円)です。

災害と同じく、情報と仲間はとても大切です。ぜひ活用して下さいね。

2011年3月17日木曜日

Wall streetには届かないと思うけど・・・

Wall street が全て悪いわけではないし、これを見てくれているとも思えないのですが、黙ってもいられないので。

Dear So-called Financier,

You done selling spree at the time of earthquake. You made tumbling down.
And then, you done buying spree.
Is that what you want?
If you are true financier, please think before you act.
"What is necessary to grow business?"

Sincerely,

2011年3月15日火曜日

大切なこと

写真は宮城県がんセンターです。勝手にホームページから写真を拝借しました(ゴメンナサイ)。


今、被災地では、こんな立派な病院でも悲鳴を上げています。
この病院は仙台の南、名取市にあります。被災後、ライフラインは全て絶たれ、自家発電の重油も底をついた昨日、やっと電力が復旧(不安定ではありますが)したそうです。入院中の患者さんの食事もままならず、一日二食で我慢してもらったそうですが、明日には食料が底をつくそうです。

被災者は文字通り、着の身着のままで避難されました(津波到来まで30分しかないわけですから)。普段、服用している薬など不足しているそうです。宮城県がんセンターでも痛み止めのモルヒネすら不足(津波で流されたため)しているそうです。
皆、このような中でも頑張っています。

県立がんセンターでも、この惨状なので地方の病院は押して知るべしでしょう。

一方、都内では一部の心無い人たちが買占めに走り、極端な物不足になりつつあります。

人間は決して一人では生きていけません。未曾有の災害に襲われ、誰もが不安になるでしょう。
今こそ助け合いが必要なのです。自分達で助け合い自分達で守らなければならないのです。資源もない小さな祖国です。でも英知があるはずです。
焦らず冷静に行動することによって、事態は必ず好転するでしょう。

皆で力を合わせて頑張りぬきましょう。

2011年3月14日月曜日

ベストを尽くす

3月14日 この度の震災や津波で被災された方々やご家族の皆様にお見舞い申し上げます。

今まで未曾有の災害に被災された人々を見ましたが、国や言語や宗教を超えて ”家族を思う気持ち” は人類共通です。未だご家族と連絡が取れない不安な方々もいらっしゃると思います。無事に再会できることをお祈りします。

今日から計画停電が始まります。被災地は全く電気が無いのだから、私達が出来る協力です。必ず被災地は復興します。今こそ人類の英知を結集して復興に協力しましょう。私達が試されているのですから・・個人個人が今出来るベストを尽くす!これです。被災地の復興を願い己のポジションでベストを尽くしましょう。

インドの友人達からお見舞いのメイルを頂きました。自分達も決して恵まれていないのに隣人を思いやる心の広さに感動しました。
"We believe that disaster area revive soon." とお返事を結びました。

ここでお知らせです。

計画停電のため、交通機関の乱れが予想されます。

当科(消化器・肝臓内科)の外来は、月曜日から金曜日まで午前9時から午後5時まで、土曜日は午前9時から午後12時まで予約外でも受診可能としました。

予約外でも随時診させて頂きます。交通機関やご家庭の都合に合わせて来院して下さい。予約された方ががたも随時変更して結構です。

皆が出来る協力をして、被災者の安全と安心そして被災地の復興を願いましょう。


アングルはイマイチですが、神田川の桜が咲きました。御茶ノ水駅快速ホームからお茶の水橋方面を撮影しました。春は必ず来ます。頑張ろうね。