震災後、東京では徹底した節電が行われています。やっと暗い中での仕事に慣れ、太陽の恵みに感謝して過ごしています。
夜のネオンも消え、気付いたのが、わずかな電燈の暖かさです。
昨日は、息子の小学校卒業式でした。時節柄、原点にもどり質素な式でした。当初企画されていた謝恩会も中止されました。しかし最後の記念撮影終了後、学校の中庭に集まった子供たちが即興で”仰げば尊し”を合唱しました。そこには強制ではない、子供たちの自主的な感謝の気持ちが込められ、心に沁みる歌声でした。
彼らなら力強くかつ思いやりのある青年に育ってくれることでしょう。
以前より予定していた九州(お彼岸の墓参り)に向かうため、昨晩遅くに大阪に着きました。大阪には震災前の東京がありました。私達が気付かなかった(当たり前とさえ思っていた)光の洪水と物に溢れていました。コンビニには、過剰に作られ売れ残った惣菜や弁当が、眩しい光の下で破棄されるのを待っていました。
“これでいいのか?”
間違えた方向に進みすぎた現代社会に大きな舵取りをする時がきました。
“本当に大切なことは何か?”考えさせられました。
リビアに米英仏が攻撃を開始したそうです(今朝のニュース)。
懸命の作業が続く福島原発が核の恐ろしさを教えてくれたでしょう。予測不能の巨大地震と逃げ切れなかった巨大津波が自然災害に立ち向かう私たちの弱さと命の尊さを教えてくれたでしょう。
理由はともかく再び人間が人間を攻撃して殺し合い破壊し合っています。
自然災害や病気の克服、貧困の解消と紛争の解決など、人類はその英知と力をどこに向けるべきなのか?
“何が大切なのか?”
今夜一緒にろうそくの明かりの下で考えませんか?