2011年11月23日水曜日

お参り

11月13日 日曜日

昨晩のカロリーオーバー分を取り戻さなきゃね。
高松でのジョギングは、サンポート高松(高松港)にある、玉藻防波堤です。
瀬戸内海に突き出すように存在する防波堤を走ると、海風に包まれ、あたかも海面を走っているような錯覚が醍醐味のジョギングコースです。高松に来れば、(香川大学の非常勤講師で来る時も)必ず、ここでジョギングです。
携帯を忘れてきてしまったので、写真は拝借したものです。防波堤の先端には、世界初のガラスでできている”赤灯台”があります。

玉藻防波堤の早朝は、魚釣りの人々(小学生から家族連れ、老人まで)や、お散歩をする人、体操をする人、ベンチに座って語らう人、ボランティアでごみを拾う人など、皆、思い思いに休日の朝を過ごしています。東の空には、今、顔を出したばかりの太陽が、僕たちの営みを包み込むように輝いています。
ここでジョギングをしながら、いつも感じること。それは、高松の人々が趣味を生かして充実して生きていることを実感することです。この堤防が、市民のオアシスとなっているんですね。これらの趣味にはお金がかかりませんよね。堅実な生活が結果として心の豊かさを育むのでしょうね。

さて、帰りの飛行機まで少し間がありますので、早回り高松観光です。まずは、尾島寺(84番札所)です。急な山道を登った山頂に存在します。ちょうどお遍路さん一行がお経を唱えていたので、その後ろから便乗して、室町時代に再建されたご本堂に、皆様の健康を祈願してきました。

お寺の裏からは、高松市内が一望できます。名物の瓦投げ(厄除けのご利益があると)も、してきました。

お次はこんぴらさん、こと金刀比羅宮です。
こちらも山の中腹(山頂?と思えるぐらい)にあります。急な階段を登らないとご利益が・・・・
でも、登れど登れど目の前が階段です。参道の雰囲気のある建物と階段(これはまだ序の口)、旭社(途中)まで行ったところで時間切れ。ここで健康祈願し一路空港へ急ぎ足で戻りました。




結局、空港でうどんを食べることになってしまいました。うどん巡りは次回への課題ということで。

2011年11月14日月曜日

讃岐で講演してきました。

「第56回香川肝腫瘍カンファレンス」が、11月12日土曜日に開催されました。香川県立中央病院や高松赤十字病院を中心とした肝臓がんを治療しているコアな仲間と予定時間をオーバーし本音トークでディスカッションできました。

昨今の学会では、暗黙の社会的制約があり、なかなか本音で話し合えません。同業者どうし、患者さんのためにどうすべきなのか、疑問を投げかけ合い、討論しました。まだまだ解決していないことが山盛りで、多くの課題を頂きました。有意義なカンファレンスでした。


さて、カンファレンスの後は、お楽しみの第二ラウンドです。会場は "海の台所 たこつぼ" です。高口先生いわく「気どらない美味しい居酒屋さんだから、楽しみにしていてね。先生(僕のこと)も、きっと気に入ると思うよ」って、連れてってくれました。

店の前に、「ばばあ鍋始めました」と張り紙してありました。-ばばあ鍋って何だ?女将さんが○○○ってこと?と思い暖簾をくぐると美しい女将さんがいらっしゃいました。ばばあとは魚の名前のようです。しかも板長ブログによると、昨日はその女将さんの誕生日だったようです。おめでとうございます。
さすがは、海の台所。新鮮な魚を、ガツンと食べさせてくれます。
「魚とくれば猫でしょ」ってことで「山ねこ」を飲みながら、讃岐の仲間と親交を深めました。喜田先生の経験談や若い先生たちとの活力みなぎる話で盛り上がりました。

「先生、〆に”うどん”行きましょう。良い店が近くにあるんですよ。」 「はいはい、行きましょ、行きましょ!」
東京だと〆はラーメン、讃岐だと う・ど・ん (こっちのが健康的?)
第3ラウンドです。その店は週末の夜のためか列が出来ていました。さすがは、うどん。回転が速い。ほどなく入れました。
カレーうどんがこの店の名物とのこと。お腹いっぱいだったのに、ペロリと完食!ワイシャツに黄色い汁もしっかり飛ばして。

ちょっと、カロリーオーバー気味ですが、充実した讃岐の夜は更けていきました。

香川県立中央病院の高口浩一先生、喜田医院の喜田恵冶先生、高松赤十字病院の小川力先生、大原芳章先生、三豊総合病院の守屋昭男先生。大変お世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。

 研究会会場に向かうため、わずか5分ほどですが琴電に乗りました。今年で開業100周年です。
時代の風雪に耐え、今日もローカル線を真面目にコトコト走っています。
100周年記念ポスターの働く男たちの姿には、心を打たれます。労働世代の生活保護や失業、一方で極端な利益崇拝、給料格差(この場合貰い過ぎ)が、社会問題になっていますが、真面目に働く美しい姿を是非見てください。写真家GABOMIさんが、言葉にできない大切な日常の一コマを私たちに伝えてくれます。

 写真家の後に気が引けますが、琴電高松築港駅の隣、玉藻公園(旧高松城)で菊まつりが開催されていました。美しい日本の秋を象徴する花です。よろしかったらご覧くださいね。
 余談ですが、このお城、お堀は瀬戸内海の海水を引いています。普通、お城の堀には鯉ですが、ここは鯛ですよ!黒鯛!



お知らせ

 「B型・C型慢性肝炎肝がん最新治療について」の講演会

11月26日土曜日に開催される予定です。講師は、武蔵野赤十字病院の板倉先生でわかりやすく解説してくれると思います。

 新宿で、なんと事前申し込み不要、入場も無料だそうです。宜しかったらどうぞ。
ただし先着80名様!




お知らせ


県民のための ”がん”セミナー が勤労感謝の日に中央病院で開催されます。

「山梨の緩和ケア事情」
-あなたはどこで療養したいですか?-

講師は、第一線の現場で、実際に緩和ケアを実践されている先生方です。
きっと、お役に立てると思います。

参加申し込みは、郵便はがきに氏名・住所・電話番号を記載し、
〒400-8506甲府市富士見1-1-1 山梨県立中央病院企画経理課 宛て
11月18日金曜日締め切り です。




2011年11月9日水曜日

-本当にこのままで良いのでしょうか?-

       全国農業協同組合連合会のイラストを拝借してしまいました


11月9日水曜日 Trans Pacific Partnership について、賛成ですか?反対ですか?

-本当にこのままで良いのでしょうか?-


環太平洋経済連携協定 (TPP) は、もともと2006年に「小国同士の戦略的提携によって市場で優位になること」を目的に発足しました。


 当初、シンガポール(東京23区と同じ)、ブルネイ(三重県と同じ)、チリ(日本の2倍)、ニュージーランド(日本の3/4倍)の4か国が、”小国同士仲良く、関税を取り払い、連携して頑張ろう”と始まった協定です。


 ところが、オーストラリア、ペルー、アメリカ、ベトナム、マレーシアが新たに加盟を表明しました。


 大国は、関税撤廃・自由貿易自国の利益になると判断したのでしょう。


 2010年、横浜でのAPEC首脳会議で、バラク・オバマ米大統領を議長とし、14日後に開催される予定の、2011年APECにおいて、妥結と結論を得ることが目標とされました。


 本邦は、未曽有の震災のために、環太平洋経済連携協定に参加するか否かの十分な議論がされないまま(故意かもしれませんが)となり、2011APEC直前に、ゴタゴタしているんですね。

 日本国家の将来において、かなり重要な決定だと思うのですが、こんな大切なことを、議論不十分のまま、国民の意見を集約せず、”総理の政治的判断で”お願いして、本当に良いのでしょうか?


 日本国民は、どこに行ってしまったのでしょうか?


 政治家の批判をしているだけでは、ダメです。 国民の政治離れ、無関心、無知が、国家を滅ぼすのです。

 自分たちや未来の日本国民幸せに暮らせるためには、私達が今、議論できる知識を持ち、他人任せにせず、積極的に物事に望むべきでしょう。政治家をダメと思うなら、選挙で落とせば良い。良い候補がいないなら、良い候補を擁立すればいい。何もしない無関心が最もいけないことです。

 無関心、無知 そして自分さえ良ければ、という 自由主義の弊害にどっぷり浸かっていれば、国家は滅びます。歴史や他の国が、いくつも証明してくれています。

 今こそ、日本国民一人一人が自覚と誇りをもって、積極的に生きることが必要とされています。景気が悪く、震災があって、つらい時こそ、です。

 幸い環太平洋経済連携協定に関しては、憲法第73条で国会の承認なしに条約締結は出来ませんから参加にしろ不参加にしろ、唐突に参加するのではなく議論してから結論を出すべきでしょう。
 参加するなら、官民共同のタフな交渉人を連れて行かないと、それこそ彼らの思う壺ですよ。何たって戦略的提携で自国の利益を目的に、みんな集まっているからね。