2012年11月21日水曜日

理想と現実

こんにちは!

 八ヶ岳南麓の 北杜市立甲陽病院 があります。以前にもお話したかもしれませんが、私の実家がある町の公立病院です。常勤内科医の先生が退職されたので、毎週火曜日に内科外来をお手伝いさせて頂いています。ここに来ると四季の移ろいを感じることが出来ます。

 北杜市 は山梨の北西部に位置します。四方が山に囲まれていて、北に八ヶ岳、東に茅ヶ岳、南に富士山、西に甲斐駒ヶ岳があります。病院の屋上からこれらの山並みを見るのが楽しみになっています。

 昨日は見事な快晴でした。ちょっと北風が強いためか、空気も澄んでいました。写真は病院の屋上からみた八ヶ岳です。


 高齢化社会に位置する甲陽病院の外来は、いろいろな教訓を教えてくれます。元気で長生きの秘訣は、血圧・高脂血症・糖尿病をきちんとコントロールするとともに、適度な運動(この辺りでは軽い農作業)が大事です。これらを満たしている方々は本当にお元気です。

 逆に、病棟では寝たきりになった患者さんが多く入院しています。その大部分が脳梗塞で麻痺になったことがきっかけです。これらの患者さんのカルテを調べると、高血圧や高脂血症、糖尿病などがコントロール不良であったことがわかります。

 日頃のマネージメントが、とても大切であることが再認識されます。これらの病気についても、順次、取り上げていきますので、一緒に勉強していきましょうね。


 さて、衆議院が解散し選挙になりますね。

 政治家は理想を現実に落とし込ませなければいけないので大変だと思います。まあ、医者もそうですが・・ただ僕らの場合、直接的に困っている人を助けられるのがいいところかな・・・それで政治の道は途絶えた(実家は代々田舎の政治家)んだけどね。

 理想を言わせてもらうと

①戦争は絶対にダメ。②処理不可能な核燃料ごみをこれ以上作ってはいけない。この2点です。

 あとの焦点は、僕に言わせるとどうにでもなります。経済や領土問題ですから・・命があれば経済は何とかなります。領土については、そもそも地球は生物共有の財産のはず、話し合いましょ!って感じです。無人島の取り合いで喧嘩(戦争)するのは馬鹿です。棚上げにしておいて野鳥の楽園にしておけばいいんです。

 戦争に行って、実際に戦ったことがありますか?

 僕はつい最近戦って来ました。もちろん夢の中ですが・・・

-最前線で戦う夢です、鉄砲や弓やヤリではなく、刀で戦っているんです。相手を切り倒さないと自分が殺されてしまいます。なぜか、そのようなシチュエーションでした。いつもは救う方なのに殺す方に回るのですから辛いですよ。そしたら目の前に父と子の兵士(もちろん敵)がいました。二人ともアフリカ人で痩せこけてフラフラの状態です。特に子供の兵士は、見た目、栄養失調で立つのも困難かという感じで僕の背後に腰かけていました。父の兵士は、僕に「お願いだから、子供だけは助けてくれ」と懇願しました。振り返ると、子供の兵士は弱っていて、ほっといても死にそうです。父の兵士を、子供の前で切るのも躊躇われました。困って立ち尽くしていたその時です。背後の子供兵士に背中を刺され、僕は死んでしまいました。-

 そこで目が覚めたんです。何でこんな夢をみたのか?カウンセリングでも受けた方が良いんじゃない?と思うような出来事ですが、それは置いといて・・・

 結局、戦争は ヤルカ、ヤラレルカ です。人類として最も愚かな行為です。人道も倫理も何も存在しないんです。私たちの先祖は、嫌というほど経験したはずです。人間には英知があるはずです。戦争を回避するために、その英知を使うべきなのです。相手の挑発に乗って喧嘩をすることが愛国心ではありません。本当の戦争の悲惨さを世界に訴え戦争を阻止するのが我々の使命です。

 もう一つ、”処理不可能なゴミ” をこれ以上作ってはいけないんです。原発のこと、不勉強であったので、全く知りませんでした。

 現在、使用済み核燃料は青森の六ヶ所村と各原子力発電所の冷却プールで保存されています。使用済み核燃料のリサイクルはうまくいかず、最終処分方法も決まってないないため、現在のように、発電所がごみを抱える状態が続いているんです。ですから、原子力発電所を止めているから安全では全くないんです。今もせっせと冷やしているんです(当然莫大な電気を使って)。最終処分は、300m以深の地層処分となっています。しかも核のゴミが安全になるまで1万年以上必要です。最古のピラミッドさえまだ3千年ですよ。どんな建築家がどんな建物を地下に建設するか?誰の町に作るのか?決まってないのに、目先の利益で子孫にこれ以上迷惑をかけられません。

 電気なんて極端な話、この150年です。それまでなくても人類は生きてきたんです。でも放射能が万が一暴れれば・・・解りますよね?言わなくても。だから何が何でもダメなんです。

 
 じゃあ、政治家になればいいんじゃない?って聞こえてきそうですが、まだまだ一人の医師としてやることがいっぱいです。老後、田舎で自給自足の生活をしながら世界平和研究所でも創設しようかと思っています。

 その時もこの綺麗な自然が残っていればいいな。(夕暮れの南アルプスを眺めながら)










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