2009年6月23日火曜日

肝臓いきいき教室



6月20日土曜日 杏雲ビル(病院向かい) 佐々木記念ホールにて、肝臓病教室を開催しました。年に3回位を目安に行っています。外来や病棟で、充分お話できていない部分を補ったり、職種を超え患者さんとコミュニケーションをとる目的で行っています。


 今回は、医療相談室から工藤さんが、インターフェロンの助成金や高額医療助成金について説明してくれました。また佐藤新平先生は、肝臓の基本から日常生活まで、わかりやすく説明してくれました。今回も味の素の金井さんをはじめ、会場設営は総務課、会場運営は栄養科、医療相談室など皆が力を合わせてくれました。この場をお借りし感謝します。


 次回は、ここで開催案内を行います。予約不要、他院の患者さんも、ご家族もお気軽にご参加ください。もちろん無料です。


2009年6月22日月曜日

”内科”座談会

6月19日金曜日 南江堂の雑誌 内科 の座談会が行われました。

10月号の特集 肝がん撲滅最前線 で掲載される予定です。司会は小俣政男先生、討論者は東京大学消化器内科 椎名秀一朗先生、日本大学消化器外科 高山忠利先生 そして私(小尾)でした。以前と比較し患者さんは、明らかに高齢化しています。当たり前ですが、安全にきちんと治すこと。治療後の再発抑止や再発病巣の早期発見と適切な治療によって、よりいっそうの予後改善を図ることが大切であると再確認されました。輸血時のウイルス肝炎スクリーニングや母子感染の予防、インターフェロンによるウイルス駆除などによって、本邦の肝がん死亡者数は減少に向かいました。本邦が世界に誇れる輝かしい実績と思いました。

2009年6月15日月曜日

学生実習

6月11日木曜日 東京大学医学部の学生実習を担当させていただきました。
 200症規模の市中病院における専門医療を見学してもらいました。医療安全室(当院のよろず相談所)を始め、各部門の説明をしました。一番理解してもらいたかったのは、病院は決して医師だけでは成り立たないこと。多くのスタッフのお陰で、医療が成り立っていること。病院で仕事をするには、スタッフがお互いを尊重して各自がベストを尽くすことが何よりも重要なのです。今回の実習は、私の都合で外来の比重が高くなってしまいましたが、同じ病気でも患者さん一人一人違いがあることがわかってもらえたと思います。外来通院中の患者さんからも励ましのお言葉を戴き、有意義な実習になったと思います。初心を忘れず、人間味のある信頼される医師になることを願いました。

2009年6月13日土曜日

3rd. International Kobe Liver Symposium

6月6日(土)-7日(日) 肝臓学会に引き続き3rd. International Kobe Liver Symposium が開催されました。Commentatorとして参加させていただきました。日常診療を検証する謙虚な姿勢の大切さを学びました。

2009年6月8日月曜日

 6月4日から5日 第45回日本肝臓学会総会 が神戸市で開催されました。小尾が「門脈腫瘍浸潤を伴う切除不能肝細胞癌患者に対するペグインターフェロンα-2b併用5FU肝動注化学療法における放射線療法併用の有用性に関する研究」を報告しました。今回の学会では、特別企画として「肝癌診療ガイドライン改訂公開シンポジウム」がありました。進行がんの領域は、エビデンスが不足しています。海外から黒船の来襲のごとく分子標的薬が入ってきます。明治維新のように上手に日本の実態に合わせ昇華させれば良いと思いました。

5月28日 書籍掲載のお知らせです。

中外医学社から「現場の疑問に答える肝臓病診療Q&A」が、刊行されました。

 当科から 佐藤新平先生が、C型肝炎に対するインターフェロン療法は肝発癌をどの程度抑制できるか?肝癌に対する各治療法はどのように選択すべきか? それぞれの治療法は? 肝細胞癌の再発予防はどの程度有効か?の項を担当し、菅田美保先生と小尾が、Stage IV─Bの肝細胞癌において肝外転移巣に対する治療は有効か?の項を担当しました。




南江堂から「臨床雑誌内科≪月刊≫Emergency実践ガイド(Vol.103 No.6)2009年6月増大号」が刊行されました。肝性昏睡の項を小尾が担当しました。

山梨県立中央病院

5月21日 山梨県立中央病院にて、肝動注カテーテル埋設術を施行してきました。山梨県特別顧問である小俣政男先生にお呼び頂きました。当日は消化器内科の望月仁先生にお世話になりました。技術は常に他の先生方と交流し、切磋琢磨することでお互いが高まります。若い先生方とも交流ができました。技術を教え育てていく楽しみがあります。さらに消化器内科病棟や緩和医療病棟を見学しました。公立病院は厳しい環境におかれていますが、スタッフは明るく活き活きとしていました。山梨県民の生命を守る、気迫を感じました。