12月7日 水曜日
皆さん、こんにちは。
今日は、東京大学の学生実習を担当しました。
年に3、4回、3名の学生さんが校外実習に来ます。せっかく実習に来てもらうのですから、”何か役立つように”と、いつも考えるのですが・・・
大学と同じことをやっても、興味をもってもらえません。スライドを使って、概略を説明してから病棟を診て、実際の治療を見学してもらおうと思いましたが、難しいですね。僕自身、学生実習がどうだったか?やっぱり、その場に興味が湧かなければ、退屈でしたからね。でも、これも通らなければならない道だと観念して(そこまで大袈裟ではありませんが)、実習に参加していました。
立場が逆転して、いざ自分が教える側に立つと、教える苦労が良くわかります。ポーカーフェイスの学生さん(今回という訳ではありません)を見ると、「つまらないぞ!」と言ってるみたいです。今回、スライドを使って、概略を説明するのはダメだと骨身にしみました。会議室の空調が悪く暑かった、昼食後であった、いいえ、興味を引き出せなかったのです。全員睡魔に襲われていました。完敗です。
学生さん、せっかく来てくれたのにごめんなさいね。
大学に無くて、当院にあること。
やはり、”進行がんの治療”、これしかありません。
次回は、病棟で患者さんに協力してもらい、一人の患者さんの”生き様”を、学んでもらいましょう。生い立ちから家族的・社会的背景、そして病歴から治療歴、そして現在行われている治療がどうか?
ケース・バイ・ケースで全ての患者さんが違います。患者さんが、病気をどのように受け止め、どのように戦っているのか、どのような葛藤があるのか?
教えることは難しいでしょう。僕らも全て解かってやっている訳ではないから。でも誰かが若い人たちに少しでも伝えなければいけないから。
頑張るしかないですね。
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