2012年1月2日月曜日

お正月


みなさん、こんにちは

元旦はいかがお過ごしでしたか?

 今年は家族で集まって、新年を迎えられた方が多いんじゃないかな?と思います。やっぱり、絆の原点は家族ですものね。

 僕も山梨県北杜市、八ヶ岳南麓にある実家で新年を迎えました。昨日の夜には東京に戻りましたが、文化を守るという意味も込めて、故郷の年越し風景を紹介します。

 まず大晦日の夜です。年越し蕎麦は八ヶ岳南麓でも主役です。何といっても蕎麦は地元の特産品でもあります。”細く長く達者に暮らせる”という言い伝えがあります。確かに。現代人の過食気味の胃袋に、今年も一年お疲れ様でした、来年も宜しくお願いしますって感じですものね。

 蕎麦が主役なら、脇役はイワシです。冬から初春を迎える前夜、陰の象徴である鬼を追い払うため、イワシを焼くのだそうです。この匂いが強烈です。鬼ならずとも?僕も退散したくなる勢いです。昔は土間があり、隙間風ビュービューで、換気抜群だったから良かったけど、最近は気密性が向上したため、堪りません。が、これも風習です。単純に鰤が手に入らなかったからイワシの丸干しを食べたんでしょうけれど・・・魚は魚、貴重だったんですね、山里では。武士は食わねど高楊枝の精神が邪気払いのイワシに変化したんじゃないかというのが僕の推測です。そうこうしているうちに、大晦日の夜は更けていきます。

 元旦の朝は、若水を飲み邪気を払います。お雑煮は醤油ベースの吸い物仕立てです。具は白菜やニンジンそして大根に糸昆布。御餅と旬の野菜と乾物で出来ています。鰹節を食べる直前に振り掛けて、正月一番のごちそうです。



 写真は正月の間だけ設置される神棚“お正月さん”です。
 天井から吊るされているのは新巻き鮭です。家を出て行った家族が実家に新巻き鮭を送る風習があります。それを天井から吊るして飾り?保管します。部屋の中でも摂氏0℃位に冷えていますから十分室温で事足ります。海から遠く離れた八ヶ岳南麓において、魚は貴重だったんですね。吊るされた鮭が、家力の象徴となっています。



 これは、居間にある神棚(常設)と仏壇(奥)です。このほか太陽の神様(朝日が当たる縁側の柱に神棚が設置されている)、井戸、台所、便所などそれぞれに神がいて、それぞれに小さな鏡餅(お座りさんと呼ばれている)と松、それにおしんまい(紙垂(しで))をお供えします。もちろん1225日にはケーキも食べます。八ヶ岳南麓は宗教に寛容です。以上が八ヶ岳南麓の正月風景でした。

 今日は、恩師の自宅で新年恒例のHome party がありました。苦楽を共にした仲間が集い、奥様の手料理と楽しい会話で盛り上がりました。昔の仲間達は多方面で活躍中です。恩師の教えを基に、僕らも頑張ろうと気合いを入れてきました。



 そしてお昼過ぎの新幹線で、初詣のため京都に向かいました。写真は“のぞみ”から撮影した富士山です。青と白のコントラストがとても綺麗ですね。

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