みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしですか?
平成27年 西暦2015年 の幕開けです。
皆様にとって、素晴らしい1年になりますよう祈願いたします。
八ヶ岳南麓(山梨県北西部)にある実家から見た初日の出です。
薄らと雪化粧するほど寒い朝ですが、暖かい日差しが新年を届けてくれました。
今日は、山里に伝わる風習を紹介したいと思います。
元日の早朝、集落(実家の辺りでは部落と呼んでいます)の氏神さまに、皆でお参りします。
家のすぐ裏に諏訪神社があります。諏訪信仰を中心とする神道が部落の信仰です。
午前8時に部落の人たちが集まってきます。社こそ建て直して新しいですが、周囲の石像がいにしえの姿をとどめています。
賀詞交換を行ってから、二礼二拍手一礼で、皆で氏神さまにお祈りします。
お祈りの後は、乾杯です。山里ですから魚は御馳走です。海に囲まれた世間では、「鰯の頭も信心
から」と、鰯の頭のようにとるにたらないようなものでも、信じる気持ちがあれば尊いものに見えると
いう意味で使われているようですが、この辺りは山里ですから魚は御馳走です。昔でも手に入った
煮干しを肴にして、お神酒を頂きます。
その後、”万歳三唱” して閉会です。
その後、部落の共同墓地に移動して、ご先祖様のお墓参りをして解散です。
以前に、撮ってあった部落の墓地の様子です。
厳しい自然の中で暮らしてきた人々の互助精神と信仰が、今の時代にも受け継がれています。
現代が失いかけている、重要な風習だと思いました。