インフルエンザが猛威をふるっています。うがいと手洗いを忘れずにね。加湿もね。
喉や鼻の粘膜から、ウイルスは侵入します。水道水(殺菌作用のある塩素が入っている)で、うがい、薬用石鹸での手洗いが、感染予防に重要です。
さらに、インフルエンザウイルスは、湿気に弱いウイルスです。グラフでもお解かりのように、加湿されると急速に死滅します。
昔、学校のダルマストーブといえば、大きなトタン製の盥(タライ)が載せてあって、お湯が沸いていました。僕達は給食の牛乳(当時は瓶)を、入れて温めたもんです。加湿と加温、一石二鳥。
もちろん少々の鼻水は、袖で拭い、僕は皆勤賞だったけどね。今は、どうなってるんだろうね。
ちょっと、脱線しちゃったけど、加湿は大事。濡れタオルを干すだけでも良いみたいですよ。
さて、水がらみで ようやく 白いダイヤモンド です。
前回、カドミウムがらみで、水の尊さ、環境破壊の怖さについて、お話しました。
いかに水が尊いか、もう少しお付き合い下さいね。
人類は、動物 です。水なくしては生きられません。例えば四大文明は、どうだったでしょう?
ナイル川流域でエジプト文明が、チグリス・ユーフラテス川流域でメソポタミア文明が、インダス川流域でインダス文明が、黄河流域で中国文明が、それぞれ栄えましたね。
”資源が無い日本” 聞いて久しいですよね。でも、これは産業革命以降の話。せいぜい、この150年から200年の話です。たかが化石燃料で、もう底をついています。
つい先日、近隣の国が、レア・アース(希土類元素)の輸出で脅しをかけて来ましたよね。こんなもの着目されたのは、せいぜい、この50年です。
水は、人類誕生から です。古代エジプト(紀元前3000年)からでも、5000年です。
化石燃料が無くても希土類が無くても、生きていけます(江戸時代は鎖国してました)。でも、水がなかったら、人類は1日たりと生きていけません。
いかに、水に恵まれているか 統計から見てみましょう。
Food and Agriculture Organization of United Nations の2010年版の資料から解析してみましたよ。
まず国別に、降水量(mm/年)をみてみました。
世界平均807mm/年 ①インドネシア 2702mm/年 ②シンガポール ③フィリピン ④ブラジル ⑤ニュージーランド⑥日本 1718mm/年・・・・と続きます。
これ(降水量)を、各国の国土面積で割ってみましょう。単位面積当たりの降水量 じゃないと正確にわかりません。
世界平均 0.0006mm/年/1000km2 ①シンガポール 3672mm/年/1000km2 ②スイス ③オランダ ④デンマーク ⑤アイルランド・・・・⑬日本 4.5mm/年/1000km2・・・・と続きます。
さらに、砂漠に降っても利用できないぞ、ということで、国土の森林率(保水作用)を、単位面積当たりの降水率に掛けてみました。
世界平均0.0018 ①シンガポール 110.2 ②スイス 11.5 ③韓国 8.1 ④オーストリア 6.2 ⑤日本 2.1・・・と続きます。単位面積当たりの降水量が少なく、森林率(保水能力)が低いのはどこでしょう?・・・33位インド 0.08, 36位アメリカ 0.02, 39位中国 0.01, 42位イラク 0.009 となります。多くの人口を抱えた大国が、下位に来てしまいますね。
日本では、少子高齢化が進んで、人口は減少傾向です。が、世界では、まだまだ人口は増え続けています。水や食料の不足は、直近の課題ですし、人類 生存に直結 する課題です。
作物を作るにも、森林にも、もちろん人類にも 水は必要なのです。水こそ最大の資源 なんです。
日本海側の山沿いでは、今も雪が深々と降り積もっていることでしょう。もちろん災害も起こし厄介な存在かもしれませんが、積もるということは水の貯蔵です。春にはゆっくり溶けて、土壌の保水能力を最大限に引き起こします。もし大雨であれば、せっかく降ってもアッという間に流れてしまいます。雪は、巨大なダムともいえるでしょう。
水は生命の源、今後急流を生かしプチ水力発電でエネルギー源となる可能性も秘めています。
豪雪は、白いダイヤモンド です。除雪の予算を使い切ってしまった・・・と、報道された市町村がありました。太平洋側もその恩恵を被るわけですから、できるサポートをするべきと思われます。
本当の資源はこれで終わりです。風邪ひかないように ねっ!
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