10月10日土曜日
ThermoDox Investigators Meeting が開催されました。
ThermoDox(サーモドックス)とは熱感受性リボゾームにドキソルビシンという抗がん剤を封入した薬剤です。サーモドックスを肝がんのラジオ波焼灼術(熱で癌を壊死させる治療)と併用する治験が行われます。サーモドックスは、ラジオ波などの熱を加えることによってリボゾームに封入された抗がん剤を放出する作用があります。つまり癌に局所的に抗がん剤を集めることが出来ることが期待されています。国際共同治験で米国・カナダ・イタリア・香港・韓国・日本・中国などで行われています。本邦では当院を含め、岩手医科大学病院、東京大学病院、関東中央病院、JR東京総合病院、日本赤十字医療センター、千葉大学医学部付属病院、和歌山県立医科大学病院、三重大学医学部付属病院、岡山大学医学部付属病院(順不同)が参加しています。
治験参加基準は①肝細胞癌であること②腫瘍個数が4個以下で最大径が3cm以上の病変が少なくとも1つあり、7cmを超えるものが無い。最大径が5-7cmの大きな腫瘍がある場合、その他の腫瘍は5cm未満であること。以上が試験参加基準です。詳細は外来でお尋ね下さい。
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