2014年7月12日土曜日

APPLE 2014 @ 台湾 その2

みなさん、こんにちは!
いかがお過ごしですか?

今日は、午前、午後ともに化学療法のコンセンサスについての会議でした。

がん治療に限らず、種々の疾患の治療ガイドラインが、無作為比較試験で制定され、しかも随時更新されています。

もちろん肝臓がんの治療も同様です。

当たり前といえば当たり前かもしれませんが、無作為比較試験の最終評価項目は有効性(生存率とか腫瘍制御率など)です。例えばAという薬の生存期間中央値が7カ月だったとします。Bという新薬が登場し、無作為比較試験で統計学的有意差を持っていれば、わずか1カ月の延長でも、BがAにとって代わるわけです。

しかし、ここで一つの問題があります。経済的概念が全く考慮されていないことです。

そもそもガイドラインという考え方は、先進国の押し付けです。

肝がんは、アジアの病気であり、当然病気に罹っても、経済的理由で治療できない患者さんはたくさんいます。この患者さんたちに、最先端の薬ほどではないが、何もしないより長生きできる治療を、安く提供する使命があると思います。

いろいろな背景を持った人たちと、コンセンサスを得るのは大変ですが、頑張るしかないよね。

写真は本日会議終了後の Gala Dinner です。皆、楽しんでいます!


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