2010年10月18日月曜日

ムンバイへ出張①

8月27日金曜日  

 インド・ムンバイにて肝動注カテーテル埋設術のデモストレーションのため出張しました。3泊4日の行程です。今日のフライトはNH943です。使用機材はB737-700ERで座席数は40人前後の小さいながら最新鋭の飛行機です。正午頃に成田をたち現地時刻の19時頃にムンバイ着です。

 いつものように第1ターミナル出発ゲート内にあるすし屋さん京辰(今日発つ(ハハハ))で、一人、壮行会をしました。日本酒と寿司を食べて元気をつけて、しばし日本とお別れです。

 好天に恵まれ、成田を発つと台湾あたりまで日本列島に沿って南下します。日本列島の島々と青い海と空そして白い雲が連なり見事な景色でした。多忙な日常を忘れさせてくれるには充分です。

下に見える湖は、浜名湖です。


 飛行機は一路ムンバイに向け、西に旋回して内陸に入ります。これからは映画の時間です。

 今回は、沖縄の美しい海を守る男の話、養殖珊瑚の移植と産卵に始めて成功した金城浩二さんをモデルにした映画「てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡」を鑑賞しました。

 金城さんは、沖縄のサンゴが白化現象に見舞われ、死滅しつつあることを知り、「家族にきれいな海を見せたい」という一念で、世界で初めて養殖サンゴの移植に挑戦しました。

 珊瑚は刺胞動物門花虫綱に属する動物(サンゴ虫)の一種です。サンゴと共生する藻が海水温上昇などで減少すると、白化現象が起こります。サンゴは、この藻の光合成に頼ってエネルギーを補給しているため、藻が減ってエネルギーが不足するとサンゴは白化し、やがて死滅していまうのです。


 金城さんは、養殖珊瑚の移植のみならず、その産卵に成功しました。移植した珊瑚が産卵すれば、さらに珊瑚が増殖する可能性があるのです。美しい海を取り戻す道筋を立てたのです。

 そこにたどり着くには幾多の困難があったそうですが彼は言います、「自分一人でがむしゃらにやってきたつもりが、多くの人に支えられていたんだなと気づかされた」と。

 自分自身に言い聞かせたい珠玉の言葉です。

 沖縄の青い海と心温まる家族愛と環境問題への提言の物語、お奨めです。 
僕も協賛して一株移植していただく手続きを後日とりました。
僕に出来るささやかな環境保護です。いつか沖縄の海にもぐりたいな。

 さて、ムンバイにまもなく到着です。

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