いかがお過ごしですか?
今日は、C型肝炎に対する飲み薬のお話の続きです。以前のお話のおさらいと新しい検査のお話です。
”C型肝炎ウイルスに直接作用する薬剤” は、3種類です。全て飲み薬です。
① プロテアーゼ阻害剤 テラプレビルやシメプレビル、アスナプレビルです。
② NS5A阻害剤 ダクラタスビルやレディパスビルです。
③ NS5B阻害剤 ソフォスブビルです。
C型肝炎ウイルスは、”遺伝子(設計図)” とそれを包む ”殻” で出来ています。
C型肝炎ウイルスに直接作用する薬剤は3種類って先ほど言いましたよね。①と②、つまり プロテアーゼ阻害薬 と NS5A阻害薬 は、ウイルスの殻に作用します。
そして③ NS5B阻害薬、これが画期的なのですが、遺伝子に直接作用するんです。設計図を壊されるんでウイルスは一溜りもありません。
近日中に、プロテアーゼ阻害剤+NS5A阻害剤 (アスナプレビル+ダクラタスビル)、
さらにはNS5A阻害剤+NS5B阻害剤 (レディパスビル+ソフォスブビル)が登場する予定です。
いつもながら肝炎領域は次に良い薬があるのが分かっていながら、小出しにするんですよね。
”殻” に作用 するタイプのお薬、つまり ①プロテアーゼ阻害薬 と ②NS5A阻害薬 は、耐性の問題 を抱えています。
耐性は、ウイルスの変異(変身)です。仮面ライダーのように変身すると ”無敵な強さ” を持ってしまいます。
耐性(変異)には二種類あります。
①もともと獲得 初めから変異(変身)しているもの
②新たに獲得 薬剤によって変異(変身)してしまったもの
特に ”殻”に作用するタイプの NS5A阻害剤 に対する耐性について、①もともと獲得 している患者さんが10-20%程度いると言われています。
この患者さん達には、プロテアーゼ阻害剤+NS5A阻害剤 (アスナプレビル+ダクラタスビル)を使ってはいけないのです。
なぜなら効かないばかりでなく ②新たに耐性を獲得 してしまい、以後ウイルス駆除の道が閉ざされてしまいます。
ウイルスの耐性について、今まで一般的には調べることが出来ませんでした。これが最大の問題でした。
この度、BMLという検査会社が、C型肝炎に対する変異(耐性)を調べる検査を開始 しました。
保険認可されていないので自費ですが、プロテアーゼ阻害剤+NS5A阻害剤 (アスナプレビル+ダクラタスビル) の治療を予定されている患者さんは、必ず検査すべきだと思います。
そして③ NS5B阻害薬、これが画期的なのですが、遺伝子に直接作用するんです。設計図を壊されるんでウイルスは一溜りもありません。
近日中に、プロテアーゼ阻害剤+NS5A阻害剤 (アスナプレビル+ダクラタスビル)、
さらにはNS5A阻害剤+NS5B阻害剤 (レディパスビル+ソフォスブビル)が登場する予定です。
いつもながら肝炎領域は次に良い薬があるのが分かっていながら、小出しにするんですよね。
”殻” に作用 するタイプのお薬、つまり ①プロテアーゼ阻害薬 と ②NS5A阻害薬 は、耐性の問題 を抱えています。
耐性は、ウイルスの変異(変身)です。仮面ライダーのように変身すると ”無敵な強さ” を持ってしまいます。
耐性(変異)には二種類あります。
①もともと獲得 初めから変異(変身)しているもの
②新たに獲得 薬剤によって変異(変身)してしまったもの
特に ”殻”に作用するタイプの NS5A阻害剤 に対する耐性について、①もともと獲得 している患者さんが10-20%程度いると言われています。
この患者さん達には、プロテアーゼ阻害剤+NS5A阻害剤 (アスナプレビル+ダクラタスビル)を使ってはいけないのです。
なぜなら効かないばかりでなく ②新たに耐性を獲得 してしまい、以後ウイルス駆除の道が閉ざされてしまいます。
ウイルスの耐性について、今まで一般的には調べることが出来ませんでした。これが最大の問題でした。
この度、BMLという検査会社が、C型肝炎に対する変異(耐性)を調べる検査を開始 しました。
保険認可されていないので自費ですが、プロテアーゼ阻害剤+NS5A阻害剤 (アスナプレビル+ダクラタスビル) の治療を予定されている患者さんは、必ず検査すべきだと思います。