2014年6月17日火曜日

C型肝炎が完全に治る時代へ

みなさん、こんにちは!
いかがお過ごしですか?

The beginning of the end!

C型肝炎で、苦しんでいる患者さんに 朗報 です!

ついに ウイルス駆除率100% のお薬が登場しました!



アメリカのGilead社から6月15日(現地時間)に発表された情報によりますと、

 本邦で世界に先駆けて行われた C型慢性肝炎 Genotype 1 の患者さんを対象とした、NS5A阻害剤(レディパスビルLDV) と NS5B阻害薬(ソフォスブビルSOF) 経口薬2剤 ± リバビリン(RBV) の治験結果が報告されました。

レディパスビル90mg と ソフォスブビル400mg は、合剤として1錠になっています。これを1日1回12週間(つまり84日間)服用するだけです。本試験ではリバビリンの上乗せ効果も検討されました。

Genotype 1 (本邦の患者さんの約70-80%がジェノタイプ1です)

初回治療の患者さんでは・・・

LDV / SOF             83人中83人  なんと100%   1日1錠の合剤を12週間服用するだけ

LDV / SOF + RBV    83人中80人    96%  リバビリンの副作用で中止した人が効かなかった

既治療の患者さんでは・・・ (一般的には初回治療より悪いのですが・・・)

LDV / SOF             88人中88人  なんと100%  1日1錠の合剤を12週間服用するだけ

LDV / SOF + RBV   87人中87人   なんと100%   (既治療の人はリバビリンに慣れている)

という 驚異的結果 でした。リバビリン併用群で、副作用中止が2例あったので、むしろリバビリンを併用しない方が副作用も少なく、完全に服用で来て、完璧に治るという結果でした。

きちんと服用さえすれば誰でも治る 時代が到来しました。

ウイルスの変異による耐性問題もありません。

さらに特記すべきは、代償生肝硬変患者さんも含まれていて、76人中75名  99% がSVR12に達しました。

お薬の詳細は、C型肝炎治療の新たな幕開け その1
          
                      C型肝炎治療の新たな幕開け その2 を参照してくださいね。



このお薬の登場で、多くの患者さんが救われることになるでしょう。

長かったトンネルも出口はすぐそこです。一緒にがんばりましょうね。

そうそう、トンネル抜けてからも経過観察は必要だから、くれぐれも忘れないでね。

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