第41回肝癌症例検討会が秋葉原コンベンションホールで開催されました。
内科・外科・放射線科・病理の先生方が集まり、約6時間かけて22例の肝癌について議論しました。
今回のテーマは”腫瘍径10cm以上の巨大肝癌の集学的治療”でした。集学的治療というのは、抗がん剤やラジオ波、塞栓術や放射線治療、外科切除などを組み合わせた治療のことです。
私達は、東京医科歯科大学肝胆膵外科と協同で、最大径13cmをはじめ4個の多発肝細胞癌の51歳男性を呈示しました。この患者さんは当初、腫瘍が大きく広がっていたため手術できず塞栓術をやりましたがコントロールできないということで当院に紹介頂きました。幸にも肝機能は保たれていましたので、本年1月からインターフェロン併用5FU動注化学療法を3コース行い、腫瘍の縮小と一部完全壊死が得られました。残存部位を東京医科歯科大学肝胆膵外科の有井滋樹先生に切除して頂きガンは完全に除去され、現在元気に生活しています。
もちろん全てではありませんが、工夫と努力、そして力を合わせることで、上手くいくことがあります。例え進行がんでも諦めないで挑んでいきたいと思います。
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