2010年5月2日日曜日

カメラは生きがい、地上50cmの世界


5月2日日曜日 (雑記)

 僕は朝型のライフ・パターンで生活しています。特に休日は余計早くから活動します。せっかくの休日がもったいないからね。それで早朝回診のため家を出ようとしていたところ、日本テレビで「24時間テレビチャリティーリポート ”カメラは生きがい、地上50cmの世界"」という番組がたまたま流れていました。


これは僕が撮った写真



 小児麻痺で、体の自由を失った写真家 田島隆宏さんのドキュメントでした。田島さんは、生後すぐにポリオ(急性灰白髄炎」で手足の自由を失ってしまったそうです。その後、21歳の時、あごだけで操作できるバッファロー号(電動車いすのようなベッド(うつ伏せに寝て乗る))と出会い自分の意志で移動する手段を得ることが出来ました。そして自分の存在意義を求め、そして示すためにカメラを始めたそうです。手足が不自由なため、口を使いカメラを操ります。ちょうどバッファロー号から見た世界が地上50cmの世界なのです。その作品には、植物を中心とした生物の美しさ、自然の営みが写し出されています。

 田島さんが仰っています「やれないで無く、それをどうしたら出来るか、その探し方が大事なんです。」と。心に響きます。

 ポリオ(急性灰白髄炎)は、ウイルスによる感染症の一つです。ウイルスにより脊髄(背骨の中に走っている手足を動かす神経)が破壊され手足の麻痺して動かなくなる病気です。5歳以下の子供に発症することが多く、その後の自由を奪うため感染症新法指定の感染症(国家を挙げて対策を講じる)となっています。

 感染症に打ち勝つため、人類は努力してきました。

 Edward Jenner先生は当時、大流行していた天然痘と戦っていました。イギリスの田舎の開業医であった彼は、牛痘に罹った患者はその後天然痘に罹らないという農夫の言い伝えをヒントに研究を重ね1798年ワクチンを開発しました。

 Louis Pasteur先生は、病原体の毒性を弱めたものをヒトに注入することで抗体をつくらせて、その病気に罹りにくくするワクチンの理論的根拠を証明して狂犬病ワクチンなどを作成しました。

 ポリオに対しては、Albert Sabin先生が生ワクチンの開発に成功し、Jonas Salk先生が不活化ワクチンを開発しました。本邦ではワクチン接種によって、1960年6500人の発生があったポリオは1963年には100人になり2000年にWHOへ根絶宣言することが出来ました。


ポリオ不活化ワクチンの開発したJonas Salk先生

ポリオ生ワクチンの開発に成功したAlbert Sabin先生


 出来ないと諦めず、どうやれば克服できるか 僕も頑張りたいと思います。

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