2014年5月22日木曜日

プライマリー・ケアは大切 (2)

みなさん、こんにちは!
いかがお過ごしですか?

昨日 の続きです。 

比較的早期に見つかった肝細胞癌の患者さん 羽秋ウツ子さん(仮名)は、ラジオ波焼灼術で、問題なく治療が終わったのですが、どうも気分がすぐれません。

どこか、おかしい・・・

そこで、羽秋さんにききました。
「ほかに何か気付いたこと、ありますか?」 と。

すると、

「そう言えば、最近よく手が震えるんです」

あっ、ひょっとすると・・・

ちょっと、腕を診せてくださいね。手首の関節や、腕の関節を動かすと、カクカクと歯車のように抵抗があります。

やっぱり・・・

ちょっと立って、診察室内を歩いてもらいました。そのつもりで診ると、少し猫背になって、やや小刻みな歩行です。

それに顔貌です。なんとなく表情がありません。

元気がなかったのは、この疾患に伴う”うつ症状”が原因と思われました。

この疾患は、 パーキンソン病 です。 こちらもまだ早期の段階で見つかりました。

これから神経内科の先生にも診ていただく予定です。

患者さんも高齢化し、一つの病気だけではない場合もあります。いろいろな病気を持っていることがあるので、包括的に診療を進める必要があります。さらに各診療科とも協調して、患者さんをサポートする必要があると考えさせられた患者さんでした。


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