2014年1月12日日曜日

それぞれのゴール

みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしですか?

僕の一番好きな山(甲斐駒ケ岳)の山頂です。
いつかは、山頂に立ちたいと思っています。

病棟は山小屋の話の続きで、山頂の話です。

前回までのお話は、↑(上の病棟は山小屋)をクリックして下さいね。

 山小屋では目指すゴール(山頂)は同じですが、病棟は少し違います。
 もちろん、早くきれいに治すことが一番です。この場合、ゴールは明確に決まっていて、ゴールに向かうコースも決まっているので、ある意味簡単ですね。決まったコースを確実に歩きさえすれば辿りつきますもんね。
 病気で言えば、良性の疾患や、悪性疾患でも病期が浅い(早期)場合は、この範疇に入ります。ガイドラインに沿って、安全・確実に治療すれば治っちゃうからです。


全ての病気が綺麗に治っちゃうのが理想ですが、現実はやはりまだ厳しんですね。もちろん諦めてはいませんが、治らない病気があることもまた事実です。この場合、まずゴールの設定から始まります。

どこに目標(ゴール)を置くか?

 病気の状態、患者さんの体調、患者さん自身の気持ち、患者さんを取り巻く環境(社会生活)、ご家族の気持ち、さらに医療制度・社会保障システム、これら全てを勘案してゴールを決めていくんです。せっかく決めたゴールですが、このゴールは常に再検討され、必要に応じて再設定しなければなりません。


 ゴールが設定されたら、次はコースです。なかなか最短な道はありません。出来るだけ辛くないように、少しでも楽になるように、と願いながら、コースを探していきます。時には迷うこともあるかもしれませんが、でも一緒に歩いていきます。山登りも一人ではできませんよね。パーティーを組み、助け合いながら登っていきます。そう、一緒に力を合わせることによって、困難に立ち向かうことが出来るのんです。

 それぞれのゴールに向かって、一緒に考えながら歩いていく。そういう医療を行いたいと思っています。ですから、困ったことがあったり、わかんないことがあったら遠慮なく相談してくださいね。



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