2014年1月20日月曜日

どうなるやら その3 ウイルスの特徴

みなさん、こんばんは。
いかがお過ごしですか?
今日はウイルスの特徴、他の生物との違いについてお話しましょう。
ウイルスは、ヒトなど他の生物の細胞にとりついて、自分のコピーを作れるとっても小さな(1億分の1m位)構造体です。基本構造は不完全な遺伝子をタンパク質の殻で包んだ恰好をしています。


 全ての生物は、細胞を基本構造として、自分自身で生きて増殖できます。ですから自身の細胞を持たないウイルスは、生物とは言い難いわけです。でも自身の遺伝子をもち、他の生物(宿主)を利用して増殖するウイルスはまるで生き物ですよね。ウイルスに感染された宿主は体調を崩します。ウイルスが病原体である理由はここにあるんです。

 生物の最も基本的な構成単位である”細胞”は、細胞膜によって外界と隔てられています。内部にはエネルギーを生み出す経路(生命維持装置)を持っていて、さらに自己複製するための遺伝情報と発現装置が備わっているんです。


 細胞が持つDNAは塩基配列(暗号)が並ぶ構造を持っています。この暗号をメッセンジャーRNAに転写して、リボゾーム(工場)に運ばれて、暗号に基づいてアミノ酸が合成され、タンパク質が作られるんです。

このように、細胞を構成単位として、エネルギー生産、自己増殖できるものを”生物”と呼んでいます。
ウイルスは細胞を持たない、つまり自分でエネルギー生産できず、自己増殖できないという特徴があります。

ウイルスは、宿主が必要なんですね。

次回はさらにウイルスの増殖に迫ります。

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